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廃車は宝の山~不況に打ち克つリサイクル業者
Kaihosangyo Co., Ltd. of Kanazawa-shi is a company of the car recycling. President Norihiko Kondo changed the auto sales company to the recycling company(Kaihosangyo Co., Ltd.) which sell a used parts. And the company exports motor parts to 74 countries of the world now. This program introduces "The know-how that established recycling business" and "Management philosophy of President Kondo" and "Future business development". And, for enlightenment of the recycling awareness in the everyday life, this program conveys "the importance of taking good care of a thing" that modern people almost forget.
石川県金沢市の自動車リサイクル業、会宝産業(株)の近藤典彦社長は、自身が立ち上げた自動車販売会社を中古部品販売のリサイクル会社に転身させ、今や世界58ヶ国(2015年現在、取引先は約74ヶ国)に再利用可能な自動車部品を輸出する国際的企業に成長させた。中古車の部品への再利用だけでなく、座席シートもオフィスチェアや座椅子に再生しリサイクル事業を進める。世界経済の悪化にも耐え、年商は2008年12月期に過去最高の24億円を達成。従業員68人の中小企業ながら、積極的に海外との事業連携を目指す地場産業。
一方で近藤社長は、企業としての環境問題への取り組みにも積極的な姿勢を見せる。NPO法人・RUMアライアンス(全国自動車リサイクル事業者連合)代表理事として、環境を考える国際会議も仕掛け、2006年には東京のウ・タント国際会議場にて第1回国際リサイクル会議を開催。国連事務次長アンソワルル・カリム・チョードリ氏らを招き、地球規模での資源循環計画を推進した。2008年には第2回国際リサイクル会議を地元金沢で開催。根底にあるのは「もったいない」の企業理念。トヨタをはじめとする大手自動車製造メーカーの「動脈産業」に対し、限りある資源を有効活用し、リサイクルを推進する「静脈産業」の必要性を強く訴え、自動車関連業者の責務として環境活動にも積極的に取り組む。
番組では、使用済み自動車の中古部品を、リサイクルビジネスとして確立させたノウハウ、近藤社長の経営理念、今後の事業展開などを通して、現代人が忘れかけている「もったいない」精神の大切さを伝え、日常生活でのリサイクル意識の啓発に結び付けたい。